発注前に見抜く!制作会社のコミュニケーション力チェック方法
「技術力は高いのに、コミュニケーションが...」という失敗談をよく聞きます。実は、Web制作においてコミュニケーション力は技術力以上に重要です。発注前の段階で、制作会社のコミュニケーション力を見抜く具体的な方法を解説します。
なぜコミュニケーション力が最重要なのか
プロジェクト失敗の70%はコミュニケーション不足
よくある失敗例:
- 「言った・言わない」のトラブル
- 要望が正しく伝わらない
- 進捗が見えない不安
- 問題の発見が遅れる
- 認識のズレが最後まで埋まらない
コミュニケーション力の3つの要素
- 理解力:要望を正確に理解する力
- 説明力:分かりやすく伝える力
- 提案力:より良い解決策を提示する力
初回問い合わせで分かる5つのチェックポイント
1. レスポンスの速さと質
チェック項目:
◎ 24時間以内に返信
○ 48時間以内に返信
△ 3日以上かかる
× 1週間以上or返信なし
質の評価:
- 質問に的確に答えているか
- 次のアクションが明確か
- 追加の質問があるか
- 情報提供があるか
2. 最初の質問の質
良い質問例:
- 「サイトで解決したい課題は何ですか?」
- 「ターゲットユーザーはどんな方ですか?」
- 「現在のサイトの問題点は?」
- 「希望納期の背景を教えてください」
悪い質問例:
- 「予算はいくらですか?」(最初から)
- 「いつまでに必要ですか?」(理由を聞かない)
- 「デザインの希望は?」(目的を聞かずに)
3. 提供資料の分かりやすさ
評価ポイント:
- 専門用語を使いすぎていないか
- 図表やビジュアルを活用しているか
- 構成が論理的か
- 自社に合わせてカスタマイズされているか
4. 担当者の一貫性
確認事項:
- 問い合わせ対応者と提案者は同じか
- 引き継ぎはスムーズか
- 情報共有はされているか
- 責任の所在は明確か
5. フォローアップの適切さ
良いフォローアップ:
- 約束した期日を守る
- 進捗を報告する
- 不明点を確認する
- 押し売りしない
初回打ち合わせでの10個のチェックリスト
事前準備編
- アジェンダが事前に共有されたか
- 必要な資料の案内があったか
- 参加者の役割が明確か
- 時間配分が適切か
当日の対応編
- 時間通りに始まったか
- 自己紹介が適切だったか
- 傾聴の姿勢があるか
- メモを取っているか
- 質問が的確か
- 次のステップが明確か
質問してみるべき10の項目
1. プロジェクト管理について
質問例: 「進捗はどのように共有されますか?」
良い回答: 「週次でレポートを共有し、専用ツールでいつでも確認できます」
悪い回答: 「状況に応じて連絡します」
2. コミュニケーション方法について
質問例: 「普段の連絡手段は何を使いますか?」
良い回答: 「お客様の希望に合わせます。Slack、メール、Chatworkなど対応可能です」
悪い回答: 「基本的にメールのみです」
3. トラブル対応について
質問例: 「過去にトラブルはありましたか?どう対応しましたか?」
良い回答: 具体例を挙げて、解決プロセスを説明
悪い回答: 「トラブルはありません」(非現実的)
4. 変更要望への対応
質問例: 「途中で要望が変わった場合はどうなりますか?」
良い回答: 「まず影響範囲を整理し、対応方法を提案します」
悪い回答: 「契約通りにお願いします」
5. 専門用語の扱い
質問例: 「技術的な内容はどう説明してもらえますか?」
良い回答: 「極力分かりやすく説明し、理解いただけるまで対応します」
悪い回答: 「資料を読んでください」
提案書から読み取る5つのサイン
1. 課題理解の深さ
良いサイン:
- 課題の本質を捉えている
- 背景まで理解している
- 優先順位が明確
悪いサイン:
- 表面的な理解
- テンプレート的な記述
- 一般論が多い
2. 提案の具体性
良いサイン:
- 実装イメージが明確
- スケジュールが現実的
- リスクも明記
悪いサイン:
- 抽象的な表現
- 「なんとかします」的な記述
- バラ色の未来しか書いていない
3. ビジュアル活用度
良いサイン:
- 図表を効果的に使用
- ワイヤーフレーム提示
- 分かりやすい構成
悪いサイン:
- 文字ばかり
- 構成が分かりにくい
- 専門用語の羅列
4. 質問への回答精度
良いサイン:
- すべての質問に回答
- 追加提案がある
- 代替案の提示
悪いサイン:
- 回答漏れがある
- 曖昧な回答
- 「要相談」が多い
5. 次のアクション提示
良いサイン:
- 明確なネクストステップ
- 選択肢の提示
- タイムラインが明確
悪いサイン:
- 「ご検討ください」で終わる
- 次の行動が不明
- 期限が曖昧
レッドフラグ(危険信号)を見逃すな
営業段階でのレッドフラグ
要注意サイン:
- 契約を急かす
- 「今だけ特別価格」
- 他社の悪口を言う
- 質問に答えない
- 担当がコロコロ変わる
コミュニケーションのレッドフラグ
要注意サイン:
- レスポンスが極端に遅い
- 説明が高圧的
- 「それは無理です」が多い
- 議事録を作らない
- 口約束が多い
良いコミュニケーションの具体例
Case1:要望の深堀り
発注者:「かっこいいサイトにしたい」
悪い例:「分かりました。かっこよく作ります」
良い例:「かっこいいというのは、例えばどんな
サイトをイメージされていますか?御社のお客様に
とっての『かっこいい』を一緒に考えましょう」
Case2:専門知識の説明
発注者:「レスポンシブって何ですか?」
悪い例:「スマホ対応のことです」
良い例:「画面サイズに応じてレイアウトが自動で
最適化される仕組みです。例えばPCでは3列で表示
される内容が、スマホでは1列になるイメージです」
Case3:問題発生時の対応
状況:納期に遅れが発生しそう
悪い例:「遅れます」
良い例:「○○の理由で2日遅れる可能性があります。
対策として△△を提案します。影響を最小限にする
ため、先に□□を進めておきます」
コミュニケーション力を評価する採点表
| 評価項目 | 配点 | チェックポイント |
|---|---|---|
| レスポンス速度 | 20点 | 24時間以内の返信率 |
| 理解力 | 20点 | 要望の本質を掴めているか |
| 説明力 | 20点 | 分かりやすく伝えられるか |
| 提案力 | 15点 | より良い解決策を提示できるか |
| 資料作成力 | 10点 | 見やすく論理的か |
| 傾聴力 | 10点 | 話を最後まで聞けるか |
| 誠実さ | 5点 | できないことも正直に伝えるか |
評価基準:
- 80点以上:優秀
- 60〜79点:標準
- 60点未満:要注意
まとめ:コミュニケーション力は発注前に見抜ける
制作会社のコミュニケーション力は、発注前の段階で十分に評価できます。
重要なチェックポイント:
- 初回対応の質とスピード
- 質問の的確さと深さ
- 説明の分かりやすさ
- 提案の具体性と実現性
- トラブル対応の姿勢
コミュニケーション力が高い会社の特徴:
- レスポンスが早くて的確
- 難しいことを簡単に説明できる
- 「できない」ことも正直に伝える
- 問題を先回りして防ぐ
- 長期的な関係を重視する
技術力は後から改善できても、コミュニケーション力の改善は困難です。最初の段階でしっかりと見極め、ストレスのない制作プロジェクトを実現しましょう。
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