避けるべき制作会社の特徴ワースト5

その制作会社、大丈夫ですか?

「安いから」「営業が熱心だから」「大手だから」

こんな理由で制作会社を選んで、プロジェクトが炎上した企業を数え切れないほど見てきました。

実は、避けるべき制作会社には明確な特徴があります。この記事では、300社以上の制作会社と仕事をしてきた経験から、絶対に避けるべき5つの特徴を暴露します。

ワースト1位:見積もりが異常に安い or 高い

激安見積もりの裏側

【50万円でコーポレートサイトの実態】

表向きの提案:
・10ページのオリジナルサイト
・スマホ対応込み
・SEO対策実施
・3ヶ月サポート

実際の納品物:
・テンプレート使い回し
・スマホは表示崩れ
・SEO対策なし
・サポート連絡つかず

後から発生した費用:
・スマホ対応修正: 30万円
・SEO対策: 50万円
・不具合修正: 20万円
・作り直し: 200万円
合計: 350万円

価格設定の危険信号

価格帯警戒レベルよくある手口被害例
相場の30%以下★★★★★後から追加請求最終的に相場の2倍
相場の50%★★★★☆品質で妥協作り直し必須
相場通り★☆☆☆☆正常-
相場の150%★★★☆☆中間マージン実作業は下請け
相場の200%以上★★★★☆ブランド料コスパ最悪

適正価格の見極め方

【2024年の適正相場】

コーポレートサイト(10P):
・最低限: 100-150万円
・標準: 150-300万円
・高品質: 300-500万円

ECサイト:
・最低限: 150-300万円
・標準: 300-500万円
・高機能: 500-1000万円

LP(1ページ):
・最低限: 30-50万円
・標準: 50-100万円
・高品質: 100-200万円

ワースト2位:実績が確認できない

実績詐称の見抜き方

【怪しい実績表示の特徴】

危険度★★★★★:
・社名が一切出ていない
・画像だけでURLがない
・「大手企業多数」とだけ記載
・10年前の実績ばかり

危険度★★★★☆:
・リンク切れが多い
・デザインが全て似ている
・実績数と社歴が合わない
・有名企業ばかり

危険度★★★☆☆:
・更新が1年以上ない
・詳細説明がない
・担当範囲が不明

実績確認の必須項目

確認項目なぜ重要か確認方法
公開URL実在の証明実際にアクセス
制作時期最新技術への対応納品日を確認
担当範囲実力の把握詳細をヒアリング
クライアント業種業界知識類似業種の有無
プロジェクト規模対応能力予算・期間を確認

実績がない会社の言い訳集

「守秘義務で公開できません」
→ 全て非公開は怪しい

「大手企業の案件が多くて」
→ 大手なら一部は公開可能

「リニューアルされてしまって」
→ キャプチャくらいあるはず

「今まさに制作中で」
→ 過去の実績を見せて

「弊社の技術力を見ていただければ」
→ 実績で判断させて

ワースト3位:コミュニケーションが雑

危険なコミュニケーションパターン

【逃げるべき制作会社の特徴】

メール・電話:
・返信が3日以上かかる
・質問に正面から答えない
・専門用語を多用する
・誤字脱字が多い
・CCに知らない人が多数

打ち合わせ:
・遅刻が多い
・資料の準備不足
・議事録を送らない
・決定事項を忘れる
・言った言わないが多い

提案:
・ヒアリング不足
・的外れな提案
・コピペ感満載
・他社の悪口
・「とりあえず」が多い

コミュニケーション品質チェック

段階チェック項目危険サイン
初回問い合わせ返信速度・丁寧さ3日以上、定型文のみ
ヒアリング理解度・質問力表面的、自社の話ばかり
提案的確性・具体性抽象的、根拠なし
契約前誠実さ・透明性急かす、曖昧な回答
制作中進捗報告・対応連絡なし、遅延多発

ワースト4位:契約を急かす

営業トークの危険信号

【絶対に信じてはいけないセリフ】

「今月中なら特別価格で」
→ 来月も同じこと言います

「キャンペーンは今日まで」
→ 毎日がキャンペーン

「他社も検討中みたいなので」
→ 焦らせる常套手段

「上司の決裁が今日まで」
→ 明日も決裁可能

「枠が埋まりそうで」
→ いつでも空いてます

「この条件は特別です」
→ 全員に言ってます

契約を急かす会社の末路

急かす理由真の目的結果
売上ノルマ月末の数字着手後放置
資金繰りキャッシュ不足倒産リスク
競合対策比較検討阻止後悔確定
人員不足外注前提品質低下
実績作り数だけ稼ぐサポート皆無

ワースト5位:技術力の誇大広告

怪しい技術力アピール

【実は技術力がない会社の特徴】

言葉だけ:
「最新技術を駆使」→ 具体例なし
「AIを活用」→ ChatGPT使うだけ
「独自開発」→ オープンソース改造
「特許技術」→ 申請中(永遠に)
「業界初」→ 誰も検証不能

制作体制:
・エンジニア1名だけ
・全員が営業出身
・外注100%
・オフショア丸投げ
・フリーランス寄せ集め

技術力の確認方法

確認項目質問例期待する回答
開発体制エンジニアは何名?具体的な人数と役割
使用技術どんな技術スタック?具体的な言語・FW
開発環境バージョン管理は?Git、CI/CD等
テストどんなテストを?単体・結合・負荷
セキュリティ対策は?具体的な施策

番外編:その他の危険信号

レッドフラグ集

【こんな会社も要注意】

会社情報:
・設立1年未満
・資本金100万円以下
・住所がレンタルオフィス
・代表者の経歴不明
・社員数が不明確

営業手法:
・テレアポがしつこい
・飛び込み営業
・「今すぐ」を連発
・他社の悪口ばかり
・値引きありき

制作手法:
・全てテンプレート
・修正は別料金
・著作権を渡さない
・ソースコード非公開
・保守契約必須

良い制作会社の見分け方

グリーンフラグ集

【信頼できる制作会社の特徴】

実績:
✓ 公開可能な実績が豊富
✓ 継続案件が多い
✓ クライアントの推薦
✓ 受賞歴がある

対応:
✓ レスポンスが早い(24時間以内)
✓ 議事録を必ず送る
✓ 不明点は調べて回答
✓ デメリットも説明
✓ 無理な要求は断る

提案:
✓ 課題を深く理解
✓ 複数案を提示
✓ 根拠が明確
✓ リスクも説明
✓ 予算内で最適化

契約:
✓ 検討期間を設ける
✓ 契約書が詳細
✓ 支払い条件が柔軟
✓ 解約条項が明確
✓ 保証内容が充実

制作会社選定チェックリスト

必須確認項目

【契約前の最終確認】

・見積もりに全ての費用が含まれているか
・実績のURLにアクセスできるか
・担当者とスムーズにやり取りできるか
・契約を急かされていないか
・技術的な質問に具体的に答えられるか
・会社の実在性を確認したか
・支払い条件は適正か
・他社と比較検討したか
・違和感はないか
・逃げ道は確保されているか

まとめ:後悔しない選び方

危険度判定基準

【5つの特徴の危険度】

1つ該当: 要注意
2つ該当: 再検討推奨
3つ該当: 他社を探す
4つ該当: 即座に断る
5つ該当: 二度と関わらない

結論:違和感を感じたら、その直感は正しい

制作会社選びで失敗すると、お金だけでなく、時間も信頼も失います。「なんか変だな」と思ったら、それはあなたの経験が発する警告です。

安さに飛びつかず、急かされても焦らず、実績をしっかり確認し、コミュニケーションを重視し、技術力を見極める。

この5つを守れば、制作会社選びで大きな失敗をすることはありません。むしろ、素晴らしいパートナーと出会えるはずです。

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