半年後に公開するなら今から動くべき理由とスケジュール感
「半年後にサイトを公開したい」と考えているなら、今すぐ動き始めてください。なぜなら、Web制作には想像以上に時間がかかる工程があり、特に「発注前」の準備期間が軽視されがちだからです。
なぜ6ヶ月前から動く必要があるのか
実際のタイムラインの内訳
6ヶ月(180日)の内訳は以下の通りです。
- 準備・検討期間: 1.5〜2ヶ月
- 制作会社選定: 1〜1.5ヶ月
- 制作期間: 2〜3ヶ月
- テスト・修正期間: 0.5〜1ヶ月
- 予備期間: 0.5ヶ月
これでギリギリ6ヶ月です。遅延リスクを考えると、むしろ余裕がないくらいです。
フェーズ1:準備・検討期間(1.5〜2ヶ月)
月1〜1.5ヶ月目:社内準備
この期間で行うべきこと:
社内体制の構築
- プロジェクトチームの編成
- 決裁権限者の確認
- 各部署からの要望収集
- 予算の確保と承認
現状分析と目的設定
- 現サイトの問題点整理
- 競合サイトの調査
- KPIの設定
- ターゲットユーザーの定義
必要資料の準備
- 会社案内、サービス資料
- 写真素材の収集
- ロゴデータ等のブランド素材
- 原稿の準備方針決定
月1.5〜2ヶ月目:RFP作成
RFP(提案依頼書)の作成
- 要件の整理
- 機能要望のリストアップ
- スケジュール案の作成
- 予算感の設定
この段階をおろそかにすると、後で「言った・言わない」のトラブルや、大幅な手戻りが発生します。
フェーズ2:制作会社選定(1〜1.5ヶ月)
月2〜2.5ヶ月目:候補選定と打診
制作会社のリサーチ
- 候補会社を10社程度リストアップ
- 実績やポートフォリオの確認
- 概算見積もりの依頼(3〜5社)
初回打ち合わせ
- 各社との面談(1社2時間×3〜5社)
- 追加質問と回答待ち(1週間)
月2.5〜3.5ヶ月目:提案比較と決定
提案書の検討
- 提案内容の比較検討(1週間)
- 社内プレゼンと議論(1週間)
- 最終候補の絞り込み
契約交渉と締結
- 契約条件の調整(1〜2週間)
- 法務チェック(大企業の場合)
- 契約書締結
フェーズ3:制作期間(2〜3ヶ月)
月3.5〜4ヶ月目:戦略・設計
キックオフと要件定義
- キックオフミーティング
- 詳細要件のヒアリング
- サイトマップの作成
- ワイヤーフレームの作成
月4〜5ヶ月目:デザイン・開発
デザイン制作
- デザインコンセプトの提案
- トップページデザイン(2〜3案)
- 下層ページデザイン
- デザイン修正と確定
システム開発
- コーディング作業
- CMS構築
- 機能実装
- コンテンツ投入
月5〜5.5ヶ月目:コンテンツ制作
原稿・素材の準備
- 原稿の執筆と校正
- 写真撮影(必要な場合)
- 動画制作(必要な場合)
- 最終確認と修正
フェーズ4:テスト・公開(0.5〜1ヶ月)
月5.5〜6ヶ月目:最終調整
テストと修正
- 動作テスト(全ページ・全機能)
- ブラウザ互換性チェック
- スマホ・タブレット表示確認
- 表示速度の最適化
公開準備
- ドメイン・サーバー設定
- SSL証明書の設定
- リダイレクト設定
- アクセス解析ツール設定
よくある遅延要因と対策
1. 社内の意思決定の遅れ
問題: 決裁に2週間以上かかる 対策: 事前に決裁スケジュールを確認し、会議日程に合わせて進行
2. コンテンツ準備の遅れ
問題: 原稿が間に合わない 対策: ダミー原稿で制作を進め、並行して原稿作成
3. 修正要望の連鎖
問題: 「ついでに」の要望が続出 対策: 修正回数を契約で明確化、追加要望は次期フェーズへ
4. 繁忙期との重なり
問題: 年度末、GW、年末年始で停滞 対策: 繁忙期を避けたスケジュール設定
規模別の現実的なスケジュール
小規模サイト(10ページ程度)
- 最短3ヶ月(準備1ヶ月+制作2ヶ月)
- 推奨4ヶ月(余裕を持って)
中規模サイト(30〜50ページ)
- 最短4ヶ月(準備1.5ヶ月+制作2.5ヶ月)
- 推奨6ヶ月(コンテンツ準備に余裕)
大規模サイト(100ページ以上)
- 最短6ヶ月(準備2ヶ月+制作4ヶ月)
- 推奨8〜12ヶ月(段階的リリース推奨)
今すぐ始めるべき3つのアクション
1. プロジェクトチームを作る
まずは社内で誰が関わるのか明確にしましょう。最低限、以下の役割を決める必要があります。
- プロジェクトリーダー(意思決定者)
- 実務担当者(制作会社との窓口)
- 各部署の代表者(要望の取りまとめ)
2. 現状の課題を整理する
今のWebサイトや業務の問題点を箇条書きでリストアップしてください。これが後のRFP作成の土台になります。
3. 予算感を固める
おおよその予算レンジを決めてください。「上限300万円」でも「200〜400万円」でも構いません。これがないと制作会社もプロジェクトの規模に合った提案ができません。
まとめ:時間的余裕が品質を決める
Web制作において「急ぎの仕事」は品質低下とコスト増の最大要因です。6ヶ月という期間は、決して長すぎることはありません。
特に以下の場合は、さらに余裕を持ったスケジュールを組むことをお勧めします。
- 初めてのWeb制作発注
- 社内の意思決定に時間がかかる組織
- コンテンツをゼロから作る必要がある
- 複雑な機能要件がある
- 複数の部署が関わるプロジェクト
「半年後の公開」を確実に達成したいなら、今日から動き始めることが成功への第一歩です。まずはプロジェクトチームを作り、最初の会議を設定することから始めてみてください。
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