制作会社の探し方5選(口コミ・検索・マッチングサイトなど)
「Web制作会社ってどうやって探せばいいの?」これは多くの発注担当者が最初に直面する悩みです。探し方によって出会える制作会社のタイプも変わります。5つの主要な探し方とそれぞれの特徴、最適な制作会社を早く見つける活用方法を詳しく解説します。
制作会社の5つの探し方
1. 紹介・口コミで探す
実際に発注した人からの紹介を受ける方法。信頼性が最も高く、期待値のズレが少ない探し方です。
2. Web検索で探す
GoogleやYahoo!で「Web制作会社」などのキーワードで検索する方法。選択肢が豊富で、自分のペースで探せます。
3. マッチングサイトを活用
Web幹事や発注ナビなどの専門サイトを利用する方法。条件を指定して効率的に探せます。
4. SNS・コミュニティで探す
Twitter、Facebook、LinkedInなどのSNSや、オンラインコミュニティで制作会社を見つける方法。最新の情報や制作者の人柄が分かります。
5. イベント・セミナーで出会う
展示会やセミナー、交流会などで直接制作会社と出会う方法。対面で相談でき、相性を確かめやすいです。
探し方別の比較表
| 方法 | 信頼性 | 選択肢 | 効率性 | コスト | おすすめ度 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 紹介・口コミ | ◎ | △ | ○ | ◎ | ★★★★★ | 初めて発注する人、失敗したくない人 |
| Web検索 | ○ | ◎ | △ | ○ | ★★★☆☆ | じっくり比較検討したい人 |
| マッチング | ○ | ◎ | ◎ | △ | ★★★★☆ | 時間がない人、効率重視の人 |
| SNS | △ | ○ | ○ | ◎ | ★★★☆☆ | 最新トレンドを重視する人 |
| イベント | ○ | ○ | △ | ○ | ★★★☆☆ | 直接会って決めたい人 |
各探し方の詳細解説
方法1:紹介・口コミで探す
👍 メリット
✅ 信頼性が高い
- 実際の経験に基づく評価
- トラブル企業を避けやすい
- 期待値のズレが少ない
🤝 スムーズな商談
- 紹介者の信用でスタート
- 初回から本質的な話ができる
- 価格交渉もしやすい
⚠️ デメリット
🔒 選択肢が限定的
- 比較検討が難しい
- 断りづらい心理的プレッシャー
- 紹介者への配慮が必要
📉 情報の偏り
- 紹介者の主観が強い
- 業界や規模が偏りがち
- 最新情報でない可能性
💬 効果的な聞き方
良い質問例:
「Web制作を発注して良かった会社を教えてください」
「○○さんの会社のサイト、素敵ですがどちらで作られました?」
「予算○○万円くらいで良い会社ご存知ですか?」
聞くべきポイント:
- 予算感
- 対応の良さ
- 納期の正確さ
- アフターフォロー
- 困った点や改善要望
📦 紹介を受ける際の注意点
- 複数の人に聞く(最低3人以上)
- 具体的な評価を聞く(「良かった」だけでなく理由も)
- マイナス面も確認(「改善してほしかった点は?」)
- 時期を確認(古い情報の可能性)
- 紹介料の有無を確認(利害関係の確認)
方法2:Web検索で探す
🔍 検索キーワードの工夫
基本パターン:
「Web制作会社 [地域名]」
「ホームページ制作 [業界名]」
「[CMS名] 制作会社」
「[予算] Web制作」
応用パターン:
「Web制作会社 実績 [競合企業名]」
「[業界名] サイトリニューアル 事例」
「BtoB Web制作 東京」
「ECサイト構築 補助金対応」
👀 検索結果の見極め方
上位表示の理由を理解:
- 広告(Google広告)→ 予算がある
- SEO上位 → マーケティング力がある
- 地図表示 → 地域密着型
確認すべきページ:
- 実績・事例ページ
- 会社概要(設立年、規模)
- 料金ページ
- ブログ(更新頻度、内容の質)
- お客様の声
🕳️ Web検索の落とし穴
注意点:
- SEOが上手い ≠ 制作が上手い
- 広告出稿が多い = コストが価格に反映
- 自社サイトが古い会社もある
- 実績の掲載許可が取れない優良企業も
方法3:マッチングサイトを活用
🌐 主要なマッチングサイト
総合型:
- Web幹事
- 発注ナビ
- アイミツ
- 比較ビズ
特化型:
- ECのミカタ(EC特化)
- Lancers Enterprise(クリエイター)
- ココナラビジネス(小規模案件)
👍 マッチングサイトのメリット
⚡ 最短で制作会社を見つける仕組み:
- 条件で絞り込み可能
- 一括見積もり
- 実績や評価が見える
- コンサルタントのサポート(一部サイト)
⚠️ 利用時の注意点
💡 理解しておくべきこと:
- 成約手数料(5〜10%)が価格に反映される場合がある
- 登録企業に偏りがある
- 営業攻勢を受ける可能性
- 評価の信頼性にばらつき
効果的な使い方:
- 複数サイトで比較
- 直接取引も検討
- 詳細は直接確認
- 小規模案件でテスト
方法4:SNS・コミュニティで探す
📱 SNS別の特徴
Twitter(X):
- リアルタイムな情報
- 制作者の人柄が分かる
- ハッシュタグで検索
- 小規模・個人が多い
Facebook:
- ビジネス系グループ
- 実名での信頼性
- 企業ページの充実度
- 中規模企業が多い
LinkedIn:
- プロフェッショナル
- 経歴が明確
- B2B向け
- 大手・外資系も
👥 オンラインコミュニティ
参加すべきコミュニティ:
- 業界別の経営者コミュニティ
- 地域の経営者グループ
- マーケティング系コミュニティ
- スタートアップコミュニティ
活用のコツ:
- まず関係構築から
- 直接的な営業は避ける
- 相談ベースで聞く
- Give & Takeを意識
方法5:イベント・セミナーで出会う
🎯 参加すべきイベント
Web制作系:
- Web制作会社の無料セミナー
- デジタルマーケティング展示会
- WordPressカンファレンス
- UI/UXセミナー
ビジネス系:
- 商工会議所のセミナー
- 異業種交流会
- スタートアップイベント
- 地域のビジネス交流会
🚀 イベントでの探し方
事前準備:
- 登壇者・出展者をチェック
- 質問を用意
- 名刺を多めに準備
- 簡単な要件をまとめる
当日のアプローチ:
- セミナー後の質疑で質問
- 展示ブースで相談
- 懇親会で関係構築
- 後日フォローアップ
複合的アプローチのすすめ
📈 段階的な探し方
Phase 1:情報収集(1週間)
- Web検索で相場観を掴む
- マッチングサイトで条件整理
- SNSで最新トレンド確認
Phase 2:候補選定(1週間)
- 紹介を受ける
- マッチングサイトで問い合わせ
- イベントに参加
Phase 3:比較検討(2週間)
- 5〜10社に絞る
- 資料請求
- 初回面談
良い制作会社を見つける10のチェックポイント
探し方に関わらず、以下は必ず確認:
- 実績の具体性(URLが見れるか)
- 得意分野の明確さ
- 担当者のレスポンス
- 見積もりの詳細度
- 契約書の有無
- 制作プロセスの説明
- アフターフォロー体制
- 技術力の証明
- コミュニケーション方法
- 企業の安定性
避けるべき制作会社の見分け方
🚨 危険信号
営業面:
- 過度な営業電話
- 「今だけ」の特別価格
- 他社の悪口
- 契約を急かす
実績面:
- 実績が見れない
- 更新が止まっている
- クライアント名を出せない
- 自社サイトが古い
対応面:
- レスポンスが異常に遅い
- 質問に答えられない
- 担当がコロコロ変わる
- 技術的な説明ができない
まとめ:目的に応じた探し方を
制作会社の探し方に「正解」はありません。重要なのは、自社の状況に応じて最適な方法を選ぶことです。
おすすめの組み合わせ:
時間がない場合: 紹介 + マッチングサイト
じっくり選びたい場合: Web検索 + イベント + 紹介
予算が限られる場合: SNS + Web検索
初めての発注: 紹介 + マッチングサイト(コンサル付き)
どの方法を選んでも、最終的には「人」との相性が重要です。複数の方法を組み合わせ、実際に会って話をすることで、最適なパートナーを見つけることができるでしょう。
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💰 見積もり・費用関連
- 効果的な見積もり依頼の書き方 - 良い提案を引き出すコツ
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📋 準備・進め方
- Webサイト制作前に決めておくべき7つのこと - 発注前の必須チェックリスト
- RFP(提案依頼書)の書き方完全ガイド - 効果的なRFPテンプレート付き
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